2022年7月27日

11.坪単価でしっておくべき5つのポイント

家の価格の高低を判断するための
基準として坪単価
あります。

実際、多くの方から坪単価についてご質問を
いただきますし、それをもとに価格の高低を
判断されている方も多くいらっしゃるでしょう。

しかし、坪単価というものはほぼ当てになりません。
今回はその理由についてお伝えして
いきたいと思います。

坪単価は、以下の5つの項目によって大きく
異なってきます。

今からお話しさせていただく5つの項目が
どのようになっているのかで、安くもなれば高くも
なるということなんです。

では早速、具体的にお伝えしていきましょう。


坪単価に違いを生じさせる1つ目の要因
『家の形状の違い』です。
坪単価というものは、建てる家の形状に大きく
左右されます。例えば、延床面積が同じだった
としても、1階が広く2階が小さい家と、
1階と2階が同じ広さの家(総二階の家)では
全く坪単価が違ってきます。
平屋ともなれば坪単価はグンとアップする
ことになります。

あなたが建てたいと願う家がどんな家なのかを
相手に伝えないで、ただ単に坪単価だけを
聞いて判断してしまうと、本当に選ぶべき
パートナーを見過ごしてしまうことになるでしょう。
その点に注意していただければと思います。


坪単価に違いを生じさせる2つ目の要因
『メーターモジュールと尺モジュールの違い』です。
これは、柱が立つ間隔の差のことです。
メーターモジュールでは、1m間隔で柱が
立ちますが、尺モジュールでは、91cm間隔で
柱が立ちます。同じ間取りプランを描いたとしても、
大きく面積が違ってくるよことになります。

例えば、縦方向に柱9本、横方向に柱9本と
なるように総二階の間取りプランだと

メーターモジュールの場合は、
縦横ともに1m×8区間=8m
各階の面積が、それぞれ8m×8m=64㎡ずつ
ということになります。

尺モジュールの場合は、
縦横ともに91cm×8区画=7.28m
各階の面積が、それぞれ7.28m×7.28m=52.99㎡ずつ
ということになります。

同じ間取りを描いたとしても、
64㎡×2-52.99㎡×2=22.02㎡(6.66坪)
も面積に差が出ることになります。

もちろん、メーターモジュールの方が
面積が広い分、少しだけ尺モジュール
よりも総額が割高にはなるので、
その分を考慮した上で価格比較を
してみたいと思います。

メーターモジュールの家:
128㎡(38.72坪)・1800万円

尺モジュールの家:
105.98㎡(32.05坪)・1700万円

あくまで参考例ですが、
同じ材料を使った時には、
おそらくこの程度の差になるのでは
ないでしょうか?

この場合メーターモジュールの方は、
1800万円÷38.72坪=46.48万円

そして尺モジュールの方は、
1700万円÷32.05坪=53.04万円
が坪単価ということになります。

結果、
53.04万円-46.48円=6.56万円
坪単価の差が、ただモジュールを
変えるだけで出てしまうんですよね。

坪単価の安さを前面に打ち出している
会社の多くは、メーターモジュールを
採用していると思いますが、
ただ坪単価が安いだけで、
家そのものが安いか
どうかは微妙なところなので、
惑わされないように充分に
注意していただければと思います。
これが2つ目の要因です。


坪単価に違いを生じさせる3つ目の要因
『延床面積と総施工面積の違い』です。
延床面積とは家の床面積のことであり、
これが図面に記載されている面積です。
総施工面積とは、図面に記載している
面積に入っていない部分も含めた面積です。
玄関ポーチ(外玄関)やベランダ、吹抜け、
ロフト、小屋裏収納、ウッドテラス(中庭)などを
含めた面積です。

通常、見積金額の総額を延床面積で
割った数字が『坪単価』だと思っている方が
多いと思いますが、実は、全ての住宅会社が、
この延床面積を基準に坪単価の説明をして
くれているとは限らず、総施工面積で割った
数字で説明してくる会社もあるということを
覚えておいてください。

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延床面積で割るのと総施工面積で割るのとでは、
全く坪単価が違ってきますね。

例えば、延床面積が30坪、玄関ポーチが1坪、
ベランダが2坪、吹抜けが4坪、中庭が3坪
あったとしましょう。
そうすると総施工面積は40坪と
いうことになります。

家の総額が1800万円だったとしたら、
『延床面積』の場合は坪単価60万円なのに対し、
『総施工面積』の場合は坪単価45万円と
いうことになり、坪単価の感じ方は全く
違ってきますよね。

これは先程のモジュールの差以上に、
坪単価の差が大きく開くことになりますから、
この錯覚にも惑わされないように注意して
いただければと思います。

『この会社は安い!』と思って、
いざ図面を描いてもらい見積りが出てくると、
予想していたよりも遥かに高い見積りが
出て来てビックリした・・・
なんてことになってしまえば、
ただ単に無駄な時間を過ごすことに
なりかねないですね。


坪単価に違いを生じさせる4つ目の要因
『入口価格と出口価格の違い』です。
一体どこまでの工事の費用が見積もりの中に
含まれているのか?
これが、住宅会社によって全く違うということです。

家を建てるにあたり、『付帯工事費用』
というものがあります。
例えば、仮設トイレや仮設水道、仮設電気に
仮設足場といった仮設工事です。

地盤調査費用や、各種保証費用、設計費用、
建築確認申請・検査費用、
家の外部の水道工事(屋外給排水衛生工事)や
電気外線の引込工事、照明器具やカーテン、
浄化槽工事などもこの付帯工事に含まれます。

表向きの坪単価設定が安い会社や、
『本体価格』として家の価格を表示している
会社などは、こういった工事を含んで
いない場合が多く見受けられます。

付帯工事だけでも平均的に
150万円ぐらいはかかります。
住宅会社によっては200万円以上もの
費用を設定している会社もあります。

こういった費用を見落としたままで
プランに進んでしまい、見積もりの時に、
あまりの金額の多さに驚かないようにするためにも、
安すぎるなと直感的に感じる住宅会社には
注意していただければと思います。
(見積書の税抜金額を大きな太字で記載し、
税込金額を小さい細字で記載している会社もあり、
これだけでも100万円以上価格差があるので、
これにも注意してください)

坪単価に違いを生じさせる5つ目の要因
『標準工事とオプション工事の違い』です。
家の材料は、見た目は全く同じようでもいくつかの
グレードが存在しています。
外壁材の1つであるサイディングでも
4~5段階ものグレードが存在します。
そして、最も高いグレードと最も低いグレードを
比較してみた場合、驚くことに
100万円以上価格が違ってくることがあります。

外壁のみならず、もちろん床材も室内ドアも、
サッシ、玄関ドア、キッチン、お風呂、、材木、
屋根etcすべての材料にグレードが存在するします。
これらのグレードを落とすことで、
表面的な価格を安く設定
出来るというわけです。

まずはどんな材料を標準的に使っているのか?
施工途中の家や、建てた家を見せてもらい
説明してもらうことで、プラン作成に入るまでに
明確にしておくことをオススメします。
その材料を使うことを前提として、
資金計画で導き出した予算の中でプランを
描いてもらわないと、後から予算が
狂ってしまいますから。


いかがでしたか?
『家の形状の違い』から始まり、
『モジュールの違い』と『延床と総施工の違い』、
そして『入口と出口の違い』と
『標準とオプションの違い』、
この5つの要因によって、
坪単価は大きく違ってくることになります。

結論を言うと『坪単価』や『本体価格』という表示は、
全くあてにならないということなので、
見かけの安さに騙されないようにだけ
注意していただければと思います。

10.選ぶべきじゃない住宅会社とその理由

✔ 資金計画もせずに、
いきなり土地を探し出そうとする会社(人)


✔先に土地を不動産屋さんで
決めてきてほしいという会社(人)


✔住宅ローンを銀行に丸投げする会社(人)


✔手当たり次第にたくさん土地情報を
集めようとする会社(人)


✔土地が見つかるまでプランを
描いてくれない会社(人)

選ぶべきじゃないとお伝えしましたが、
今回はその理由についてお伝えしていきます。

その理由はとっても簡単で、自社の商品である
『家を売ること(=契約を取ること)しか考えてない』
からです。

これから家を建てようとお考えのあなたは、
30年以上という長期間で
"住宅ローン"を組もうと考えているはずです。
その間は、ただ"住宅ローン"だけを
払っていればいいわけではなく、
食費や光熱費も子供の成長とともに
どんどん増えていくでしょう。


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建てた後の暮らしのことを考えた資金計画が
とっても大切になってくるわけです。
最初に例を挙げたような会社(人)は、
明らかに資金計画をおろそかにしたままで
家づくりを進めていこうとします。
そうなれば、結果的にあなた自身が
無理な住宅ローンを組むことになり、
後々苦しい生活を送ることになってしまいます。

確かに住宅会社は『家を建てるプロ』なのですが、
それと同時に、あなたにとっての初めての
家づくりを全力でサポートすべき存在でも
あるべきです。

あなたの将来の幸せを真剣に考えているならば、
お金のことや土地のことについても
プロとなるべきなんです。

住宅会社を選ぶ時には、前回お伝えした点に注意しつつ、
信頼出来そうな会社(人)にお願いするように
していただければと思います。

"よく足を運んでくれるから熱意がある"
という風に勘違いしてしまったり、
"ニコニコしていて感じが良いから信頼
出来そうだ"という表面的な部分に
騙されないようにも、充分に
注意してくださいね。

"安さをアピールしてくる会社"や、
"やたら値引きをする会社"にも要注意です。

その理由について、
具体的にお伝えしていきましょう。


家の価格は、大きく分けて以下の
3つの要素から成り立ちます。

1.職人さんの手間
2.建築会社の利益
3.家の材料代

家の価格を安くしたり、
値引きをするということは、
この3つのうちのどれか、
あるいは全部を安くするしかない
わけなんです。
では、それぞれ1つずつ考えていきましょう。


まずは『職人さんの手間』

あなたが○○工務店と契約するにあたり、
100万円もの費用を値引きして
もらったとしましょう。
(普通ならありえませんが・・・)
そうなれば、その値引きされた100万円は、
先程の3つの要素にそれぞれ負担が
のしかかることになります。
では、職人さんにのしかかった場合
どうなるでしょうか?

1日の手間代が15,000円の大工さんが、
90日かけて建てる予定のお家であれば、
大工さんに支払う手間代は135万円ということになります。
そして、仮にその手間代を工務店側から
27万円値引き要求されたとしたら、
大工さんは108万円で仕上げなければ
ならなくなります。

大工さんの1日の手間代は12,000円となり、
1ヶ月で25日働くとしたら月間で75,000円も
手取りが減ってしまうことになるんです。

もし、あなたがこの大工さんの
奥さんならどう思います?
月の給料が75,000円も減ってしまえば、
生活がキツくなりますよ・・・
この大工さんは給料が減らないように
仕事するようになりますね。

108万円で仕上げなければいけない家で、
15,000円の手間代をもらおうと思うなら、
90日かけて仕上げる予定だった家を、
わずか72日で仕上げようとするわけです。
これがどういうことなのか・・
ご想像していただければわかっていただけると思います。

そうです。ご想像いただいた通り、
もしかしたら早く終わらせようと雑な工事に
なるかもしれないです。
もしかしたら朝早くから夜遅くまで仕事をして
近所からクレームの声が上がってきて
しまうかもしれません・・・

必ずしもこうなるわけではありませんが、
要するにせっかく高いお金を出してローンまで
組んで建てたのに、最終的に自分に
跳ね返ってきてしまうかもしれない
ということなんです。

安さを売りにしている会社や
簡単に値引きをしてくる会社は選ばないように
気を付けていただければと思います。

安すぎる会社や値引きする会社が
なぜ危険なのかを職人さんに焦点をあてて
お伝えしましたが、今回は残りの2つに
焦点をあててお伝えしたいと思います。


『建築会社の利益』

どのような影響を与えるかお伝えします。

一部例外もあるとは思いますが、
驚異的に価格が安い住宅会社のほとんどは、
お伝えした職人さんの手間代が
ものすごく安いことや、そもそも安い材料を
使っていることは当然のことながら、
なにより利益設定が低いという特徴を
持っています。

1軒あたりの利益はものすごく
少ないのですが、数をこなすことによって
経営を成り立たせている、いわゆる薄利多売
ビジネスであるということです。

最も経費がかさむと言われている
人件費を削らざるを得なくなり、
現場を動かす役割となる現場監督が
いなかったり、現場経験が未熟な
スタッフが現場を仕切らざるを
得なくなってしまいます。
そうなれば、気が付けば全く違う家に仕上がって
しまっていたという状況...

また、アフターメンテナンスが雑だったり、
下手をすると、してくれないことだって
考えられます。そうなれば、悪い部分が出たり、
壊れてしまった時に、困った状況に陥ってしまいます。

そんな経営をしていたら、いつ潰れても決して
おかしくありません。もし潰れてしまった時には、
そもそもアフターメンテナンスを頼む相手が
いなくなってしまうという状況を
招いてしまいます・・

もちろん、住宅会社は一生懸命仕事を
します、アフターフォローもしっかりとします
と口では言うでしょう・・・
しかし、現実はどうでしょうか?

住宅会社は、あなたに30年以上もの長い期間に渡って
『住宅ローン』を組んでいただき、
何千万という買い物をしていただくわけです。
ですから、その責任として会社を
継続していく責任がありますし。
あなたが安心して暮らしていけるように
サポートし続ける義務があります。

そのためには、適正な利益が必要にもなってくるわけであり、
真っ当な会社であれば、簡単に値引きしたり、
安売りは出来ないはずです。

目先の安さや値引きの誘惑に騙されて、
後々困ったことになってしまった...
なんてことにならないように、
安売りしたり、安易に値引きするような
住宅会社には、気を付けていただければ
と思います。


最後に3つ目の要素である『家の材料代』

今までとは少し違う視点でお伝えさせていただきます。

家で使用する材料は、見た目は同じような
モノでも、いくつかのグレードが存在します。
例えば、外壁材や床材といった目に
見える材料もそうですし、断熱材や材木
といった目に見えなくなる材料もそうです。
どのグレードを選択するのかによって
けっこう価格は違ってきます。

それ以上に価格が大きく違ってくる要素は
メーカーさんや取引業者さんからの
材料の仕入れ価格です。
この仕入れ価格が安いか高いかは、
家づくりの価格に大きな影響を与えます。

例えば、定価で100万円のお風呂が
あったとします。その仕入れの掛け率が
A社とB社で15%違うとします。
すると、15万円という高額な費用が、
たった一つの商品だけで違ってくる
ということになります。

それに加えて、定価100万円の
キッチンの仕入れ価格までも、
15%も差があったとしたら・・・
さらに、その他の材料も、
この仕入れ価格が
全く違っているとしたら・・
同じ商品を使ったとしても大きく価格が
違ってくることになりますよね。

もしかしたら、あなたはこの違いを
多く建てている会社とそうじゃない会社との
違いと感じられたかもしれません。
確かに、数の原理は存在しますから、
それもあるでしょう。
しかし、実際のところは、
それだけでもないんですよね。

つまり、建てている数が多いからといって
必ずしも仕入れ価格が安いわけでもなければ、
建てている数が少ないから必ずしも
仕入れ価格が高いわけでもない
ということなんですよね。

これは、その会社の企業努力に
よるものですから、一概に言えませんが、
"会社対会社"のビジネスも、
結局は"人対人"なので、メーカーさんや
取引業者さんたちから、
『この会社のために力になってあげたい』と
思っていただけるような熱意があり
誠実な会社であるかどうなのか?
が仕入れ価格に大きく影響する
ということなので。

とはいえ、多くの住宅会社がチープな
材料を使って価格を下げるのではなく、
仕入れコストを下げる努力をすることで、
良い材料を使いつつ少しでも安く
建てられるように努力しているものの、
良い家を建てようと思えば手間が
かかるわけですし、
アフターメンテナンスサービスも
しっかりしていかなければいけないわけですし、
そのためには会社を存続させなければ
いけないわけなのです。

このような背景からやはりそれほど安く
建てられるわけではありません。
ということで、住宅会社を選ぶ時は、
ただ価格が安いからという理由で
選ばないように気を付けていただければと
思います。

良い会社には、良い職人さんたちと
サポートしてくれるメーカーさんや
取引業者さんたちがついているので、
そこを見極めていくことが住宅会社選びでは
大切だということを覚えておいて
くださいね。

9.土地を見極めるための3つのポイント

誰もが欲しいと思う日当たりが良さそうな
南側道路の土地であったとしても、
"日当たりが保証されそう"というメリットの裏には、
案外その日当たりの恩恵が受けられる家の
設計をすることが難しい...

割高かつ価格交渉が困難で、
即決しなければ誰かに奪われてしまうので、
ゆっくり考える時間がない...

デメリットが潜んでいるということを
お伝えしましたが、全ての土地が
このようなメリットやデメリットを
持っているものなんです。

これは逆に考えてみると、
どんな土地でも設計の工夫やアイデア次第で、
その土地が持つメリットを最大限に
引出すことも充分可能である
ということにもなります。

ですから、
『高い土地=いい土地』、
『安い土地=悪い土地』、

という固定概念にあまり捕われず、
資金計画で導き出した予算を意識しながら、
その範囲内で土地探しをして
いただければと思います。

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とは言っても、何を基準に土地選びを
すればいいのか分からないと思っている方が
多いでしょう。
土地探しにおいて大切な3つのポイントについて
お伝えしたいと思います。

まず1つ目です
『いいな~と思う土地が見つかった時は、
最低6回は現地を見に行くこと』
と言っても、ただ6回見に行けば
いつでもいいというわけではなく、
ポイントは"いつ見に行くか"です。

具体的に言うと、
『平日の朝・昼・夜』と
『日曜の朝・昼・夜』
です。

平日の朝が大事な理由は、"日の入り方"
もちろんのこと、近隣の方たちの通学・通勤・ゴミ出しの
状況などの様子が見られることです。

平日の午後に関しては、"日の入り方"です。
これは重要なところです。

平日の夜が大事な理由は、"外灯があるかどうか?"
を確認出来るからです。

これは意外と盲点となる部分なのですが、
大切なお子様の通学に
関わってくることなので、
昼間だけではなく夜も
見に行っていただければと思います。

これと同じように日曜日にも
朝・昼・夜の3回現地を
見に行ってください。

その理由は、平日と日曜では人の行動は
全然違うからです。

意外にも多くの方が、土地を見に行くのは
日曜の日中だけなのですが、
これだけでは環境や近隣の状況は、
よく分からないものです。

平日と日曜の両方の朝・昼・夜の
近隣の状況や環境を見ていただくことで、
より詳しくその土地を把握するように
していただければと思います。

こうすることで、日曜の午後だけしか
土地を見に行かないままで
その土地を決めてしまい、
後から後悔してしまう...ということを
最大限に防ぐことが出来るようになります。


2つ目のポイント
『近所にどんな人が住んでいるか
リサーチすること』


もちろん、リサーチは不動産屋さんや
住宅会社などに任せるのではなく、
自分ですることが大切です。
なぜなら、自分が一生暮らしていくことになる
土地だからです。

しかし、多くの方が、
『聞きに行く時間がなかった...』とか、
『何を聞いたらいいか分からないし、
聞きにくい...』
『不動産屋さんに聞いたら心配ないと
言っていたから大丈夫だと思った』
といったような理由から、
自分自身でリサーチをしないまま
土地を買っている方が多いんです。

おそらくあなたもそうだと思いますが、
一生暮らしていく土地ですから、

✔近所の人はいい人なの?、

✔浸水の心配は大丈夫?、

✔地震の時は大丈夫?、

✔津波のリスクは?、

✔学校までの通学路は安心?、

✔病院やスーパーは?

✔自治会は?

など、心配なことがたくさんあると思います。

それらの心配要素を消すことができる1つに、
市役所や町役場に備え付けてある
『ハザードマップ』があります。

過去の水災の状況、将来の災害予測、
液状化リスク、緊急時の避難場所、
学校や病院施設の場所などが
記載されている冊子です。

これを見れば、その土地のことを
多く知ることが出来ます。

そこでずっと暮らそうと
思っているのならば、
ただ『ハザードマップ』を見て
安心するだけじゃなく、
それをもとに、近隣の方に、
過去に水災があった時の状況は
どうだったのか?
時々起こる集中豪雨の時や
台風の時の状況はどうなのか?
などの生の情報を教えてもらうように
するべきです。

1つ目のポイントでお伝えしたように、
いいなと思ったら6回土地を見に行って
いただくようになるのですから、
せっかくなので、勇気を出して近隣の方に
色々と聞いていただければと思います。

そうすれば、どんな人が近隣に
住んでいるのかも同時に分かることですし、
挨拶代わりにもなりますし、
一石二鳥にも三鳥にもなりますからね。
これはとっても大事なことなので、
面倒臭がらずに思い切って
リサーチしてみてください。


3つ目のポイント
『住宅会社に、一緒に土地を見に
行ってもらうこと』


3つ目が一番重要です。


その理由は2つあるのですが、
まず1つ目は、『なにも建ってない更地の土地だけを
見ても、素人のあなたには、その土地の上に
一体どんな家が建てられるのかが
想像出来ないから』です。

ですから、住宅会社の方と一緒に見に行き、
あなたが望むような家を建てることが出来るのか
ということを、アドバイスしてもらうようにする
といいと思います。

そして、土地を契約する前に実際にプランを
描いてもらい、見積りまで出してもらうようにすれば、
より具体的にイメージが湧くようになるでしょう。


2つ目の理由は、『土地以外にかかってくる別途費用が把握出来
ないから』です。以前の記事でお伝えしましたが、
土地を購入しようと思えば、
雑誌やインターネットに掲載されている価格だけで
購入することは出来ません。
それ以外にも、その土地の状況によって様々な
費用がかかってくるものです。

これらは、素人のあなたでは調べることは
難しいでしょうし、不動産屋さんに
具体的に聞いたとしても、
ズボラな調査しかしてくれない
可能性の方が高いでしょう。

ですから、住宅会社にしっかりと
事前調査してもらうことをオススメします。
なぜなら建築するにあたり、
その土地がどういう状況になっているのか
ということは住宅会社にとっては、
ものすごく大切なことですからね。

以上の2点から、
住宅会社と一緒に土地探しをされることを
オススメしています。

ただ、住宅会社ならどこでもいいのか?
というと、もちろんそうではなく、

✔あなたに無理のない資金計画を
立ててくれる会社なのか?

✔住宅ローンに対する知識は
豊富で銀行に丸投げしないか?

✔あなたが建てたいと願う家の
予算を先に伝えてくれるのか?

✔建築にかかるお金を
後出しせずに正直に話してくれるのか?

✔土地の調査や近隣調査などを
快くしてくれるのか?

といった条件を満たす会社(人)がいいと思います。

逆に言えば、
✔資金計画もせずに、
いきなり土地を探し出そうとする会社(人)

✔先に土地を不動産屋さんで
決めてきてほしいという会社(人)

✔住宅ローンを銀行に
丸投げする会社(人)

✔手当たり次第に
たくさん土地情報を集めようとする会社(人)

✔土地が見つかるまで
プランを描いてくれない会社(人)

などは、注意していただければと思います。

8.多くの方が土地探しで陥る落とし穴

家づくりをされるほとんどの方が
そうであるように、
あなたも、『日当りがいい土地を買いたい!』
と思っていることでしょう。

この日当りがいい土地というのは、
一般的には敷地の南側に道路が
接しているいわゆる『南側道路の土地』の
ことを指すのですが、太陽の光が一番入る南側に、
光を妨害するものが建たないことから、
一見日当たりが良さそうに見えるこの南側道路には、


実は2つの落とし穴が潜んでいます。


まず1つ目の落とし穴

『土地の値段が一番割高な上、
誰もが同じように狙っているため
手に入りにくいし、
価格交渉をする余地もない・・・』
ということです。

他のみなさんも、
あなたと同じようにせっかくなら
日当りがいい土地を買いたいと思っています。
ですから、競合が多い日当たりが良さそうな
土地というのは、広告や雑誌に載る前に
売れてしまうことがほとんど...
偶然出会ったとしても、
もちろん価格交渉の余地など
全くないでしょう。
その土地が良いかどうかも分からない状態で
即決を迫られることになるでしょう。

需要が供給を上回るそういった土地は、
価格の設定も割高にしてあるでしょう。
土地に予算を使い過ぎて肝心の家に
予算が回せなくなってしまう・・

あるいは、家まで予算オーバーしてしまうとなると、
住宅ローンに負担がのしかかってくることになり、
建てた後の生活が苦しくなってしまうことに
なりかねないというリスクを持っています。


2つ目の落とし穴

「日当たりはいいのですが、そのせいで
人目が気になる暮らしにくい家に
なってしまうかもしれない...』という事です。

日当りが良さそうな土地で設計図を
描くとしたら、ほとんどの住宅会社が間違いなく
南に大きな窓をつくるでしょうし、
あなたもそういう設計を
きっと望むことでしょう。
しかし少し冷静に考えてみてください。

あなたの土地の南が道路だとしたら、
そこには車や人がたくさん通ること
になります。
そして、隣近所の方だけじゃなく
知らない方からも家の中が丸見えに
なるということです。
そうなれば、人目が気になり
リラックスしてリビングで
過ごせなくなってしまうので、
そこにカーテンを設置し常に
閉め切るようになってしまいます。

そして、住む前までのカーテンがない状態では、
明るくて日当たりが良さそうな家だった
かもしれませんが、住み出した途端、
人目が気になることから
窓もカーテンも閉め切ってしまい、
暗くて風通しが悪い家に一気に
変身してしまうことになります。

これでは、なんのために日当たりがいい土地を
高いお金を出して買ったのか、
よく分からなくなってしまいます。
ですから、日当たりが良さそうな土地も、
設計時においてなんらかの工夫を
しなければいけないということを
覚えておいていただければと思います

誰もがいいと思っている『南側道路』の
日当りが良さそうな土地でさえも、
メリットばかりではなくデメリットも
持っているので、土地に完璧さを求めることは
しないようにしていただければと思います。

7.土地探しにかかるその前に...

土地探しでは、
まず土地購入のためには
一体どういう経費が、
別途でかかるのかを把握することから
始めなければいけません。

想像している以上に、実はいろいろな
お金がかかるので、よく覚えておいて
ください。


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✔土地代金...
雑誌や新聞広告、それからインターネットに
掲載されている費用です。

✔仲介手数料・・・
土地の仲介をしてくれた不動産屋さんに
支払う手数料です。
(最大で、土地代金の3%+6万円に消費税を
乗じた金額です。)

✔固定資産税精算金・・・
前払いしてある固定資産税を
引渡しの日を境に日割り計算し、
売主さんに支払います。
(地域によっては都市計画税も
別途でかかることがあります。)

✔境界基礎工事代金・・・
分譲地の場合であれば、隣との境に
作るブロックやフェンスの基礎費用です。
(隣と折半が多い)
隣との境に境界がない場合は、
設置しなければいけないことも
あるので、土地を買う時にはしっかりと
チェックしてください。

✔水道加入金・・・
市町村に支払う水道メーター設置や水道の
使用権利金です。
市町村によって指定の水道管口径が異なり、
そうなれば金額も異なってくることになるので、
市町村の水道課にて確認することが大切です。

✔所有権移転登記費用・・・
土地を購入する際に登記変更をします。
あなたの名前になるのです。
その手続きの費用になります。

購入した土地が宅地(家を建てれる地目)
になっていない場合(例えば畑など)は、
別途、地目変更登記費用が掛かる場合も
ありますのでこちらも
しっかり確認をしましょう。


これら6項目は、ほぼ全ての土地で
必要になってくるので、
しっかり覚えておいてください。


またこれらの他にも、
地域によっては排水許可をもらうための
排水負担金が必要になってきたり、
水道が敷地内に引き込まれていない場合、
前面道路から敷地内に水道管を引き込むための
水道引込工事費用が必要になってきたり、
畑や田んぼなどの農地を購入される予定であれば、
土の入れ替え工事費用や造成工事費用などが
必要になってくるでしょう。
そういった費用も考慮した上で、
土地探しをしていく必要があるんです。

それらを差し引いた上で、土地予算を出し、
土地探ししないと確実に予算オーバーして
しまいます。

そのオーバーしたお金は、
建築費用を圧迫しかねないですし、
もしかしたら、余分に借り入れ
しなくてはいけなくなってしまうことに
なるので、雑誌や新聞広告、
そしてインターネットに載っている
土地代以外にも色んなお金が
かかるんだということをしっかり
把握していただければと思います。

6.家づくりにかかる諸経費について

家づくりにかかる諸経費について


諸経費とは、

"住宅ローンを借りる時に銀行に
支払わなければいけない経費"
"火災保険・地震保険料"
"登記費用"

の3つのことを言います。

『銀行に支払わなければいけない経費』
ですが、これは選ぶ住宅ローン商品によって
かかる経費が違ってきます。

例えば、
固定金利選択型の住宅ローンでは、

✔印紙代 
✔事務手数料 
✔保証料

この3つの経費が必要となるのが一般的なのですが、
フラット35であれば、
保証料はいらないものの、

✔融資手数料 
✔印紙代 
✔団体信用生命保険料
✔つなぎ融資手数料 
✔つなぎ融資金利

といった全く違う経費が
かかってくることになります。

また、同じ固定金利選択型の
住宅ローンだったとしても、
銀行や借入れする人によって
条件が違ってきます。

フラット35のつなぎ融資にかかる
手数料や金利は、土地を自己資金で
買うのかそうじゃないのか?
によっても違ってきます。

一般的には、これらの経費は、
銀行がオススメする固定金利選択型の
住宅ローンは安くて、あまり銀行が
オススメしてくれない固定の住宅ローンは
高いものなのですが、
金利に加えこれらの経費まで安いという
理由から安易に固定金利選択型ローンを
選んでしまう方が多いので、
注意していただければと思います。


「火災保険・地震保険」について
お伝えします。
火災保険については、損害保険会社に
よって違いがあり一概には言えないので、
火災保険を選ぶ上で最低限の知識を
お伝えしていきます。

火災保険は『建物のみ』になのか?
あるいは『家財』も入るのか?
という選択肢があります。
『家財』とは、テレビやソファなど
のことですが、もちろん『家財』まで
入ると保険料は高くなります。

そして次に、保証範囲によって
支払う費用が違ってきます。
火災保険ですから、
もちろん火災による被害には
対応しているのですが、
ここ最近では、自然災害による
浸水被害が増えていることから
『水災』による被害まで
網羅される方が多くなっています。

そうなれば費用はもちろん上がってし、
このご時世ですから、
少し土地が低いと感じている方だけじゃなく、
たとえ心配がない地域でも、
多少費用はかかってしまいますが
水災には対応しておくほうが
無難かもしれませんね。

また、火災保険の価格は
『建物の構造』によっても
違ってきます。
少し意外かもしれませんが、
実はこの建物の構造が、
火災保険の価格を最も
左右するんですよね。

木造住宅では、建物の構造は
『耐火(T構造)』と
『非耐火(H構造)』の2つに
分類されます。

新聞広告やインターネットで
見たことがある方も
いらっしゃるかもしれませんが、
『省令準耐火構造』という構造が
木造住宅では耐火構造(T構造)
にあたります。

そして、耐火なのか非耐火なのかで、
火災保険の価格はなんと
60%近くも変わってしまいます。
パーセンテージでは、
いまいちピンとこないでしょうから、
数字でご説明させていただきます。

例えば、火災保険は10年間までは
一括払いをすることができますが、
2000万円の建物で耐火と非耐火を
比較してみると、あくまでザックリですが、
耐火なら10年で約15万円なのに対し、
非耐火なら10年で約35万円もの費用が
かかってきてしまいます。
その差なんと約20万円です・・・
しかも10年で・・・

ですから、住宅会社でプランを
してもらう際には、その会社の建物の
基本構造が、耐火なのか非耐火なのかを
しっかり確認していただければと思います。
また、あなたが希望していることが
耐火基準から外れることもあるので、
その点も住宅会社に確認しつつプランを
してもらってください。


『地震保険』に関しては、
ポイントが5つあります。

1つ目
"どこの保険会社で加入しても条件が同じ"
だということ。

2つ目
"火災保険に入らなければ、
地震保険単体では入れない"ということ。

3つ目
"最長で5年なので、
5年ごとに更新しなければいけない
(1年ごとの更新も可)"ということ。

4つ目
火災保険同様「耐火構造なのか
非耐火構造なのか」で保険料が
60%近く変わってくる"ということ。

5つ目
"最大で建物の価格の
半分までしか補償してくれない"
ということ。

もし地震が起こり全壊したとしても、
あなたが家を2000万円で建てたとしたら
1000万円までしか保険が
おりてこないということなんです。

地震保険さえかけていれば、地震が
起こった時に建替えが出来るという
勘違いだけは決してしないように
していただければと思います。

地震保険は、当面の生活資金のための
保険だという風に認識していただいていた方が
いいでしょう。

『地震保険』は以上の5つを
覚えておくようにしてください。


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『登記費用』について
お伝えしていきます。
登記に関しては、もしあなたが現金で
家を建てる予定でいらっしゃるならば、
その多くを省略することが出来ます。
しかし、銀行で住宅ローンを
借りて家を建てるのであれば、
銀行があなたの土地や建物を
担保として設定するようになるわけなので、
必要になってきます。

では、一体どんな登記が
必要になるのかをご説明します。

✔所有権移転登記
土地を買った時に名義を売主から買主に移すための登記
(土地から買って家づくりをする方は必要)

✔建物表示登記
新築したときに構造や面積、敷地との関係
を示す登記
(住宅ローンを借りて家を建てる方全てに必要)

✔建物保存登記
新築した家が自分の持ち物であるという
ことを第三者に示すためする登記
(住宅ローンを借りて家を建てる方全てに必要)

✔抵当権設定登記
融資した銀行が土地や家を担保に入れた
ことを第三者に示すための登記
(住宅ローンを借りて家を建てる方全てに必要)

✔建物滅失登記
建替えするにあたり、もともと建っていた
家を取り壊したことを証明するための登記
(古い家を取り壊して家を建てる方は必要)

✔土地地目変更登記・・・
畑や田んぼなどの農地であったり、
雑種地といった宅地以外の土地を
宅地に変更するための登記
(宅地以外の地目の土地の上に
家を建てる全ての方に必要)

土地から買って家づくりをするのか?
建替えなのか?
によって必要になる登記は違うのですが、
この6つを覚えておいていただければ、
大丈夫だと思います。

いかがでしたか?
これであなたも諸経費について
ご理解いただけたと思います。

全体予算から、これらの諸経費に加え、
家具や家電、地盤改良費用、引越代といった
その他諸々の経費を差し引いていただければ、
あなたが土地や家に掛けられる予算が
より明確に出てくることでしょう。
これでようやく土地探しに進めることになります。

5.正しい資金計画のやり方

資金計画で大切なことは、

どのタイミングで
資金計画を行うか?

土地を決め、住宅会社を決め、
プラン(間取り)を描いてもらい、
そして見積りを出してもらう。
同時に『資金計画書』という名の
予算シートを出してくる住宅会社が
多いのですが、このタイミングで
資金計画を行うのでは
あまり意味がありません。

資金計画とは、全体予算をはじめ、
土地や家など、それぞれ一体どれくらい
予算を振り分けるのかという計画を
立てるために行うものですから、
家づくりの最初にしなければ
意味がありません。

ですから、家づくりはまず
資金計画から始めるということを
肝に命じておいてください。


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その資金計画で最初に行うことが
『住宅ローン選び』です。
では、まずは住宅ローンについて
考えてみましょう。

『住宅ローン』で借り入れする金額を決める際、

1.金利タイプ

2.返済期間

3.月々返済額

この3つをもとに決めていきます。


一般的には、返済期間の最長は
35年なのですが、(フラット50という
50年までOKという商品もありますが、
ここでは割愛します)
返済期間については多くの方が
勘違いしていることがあります。

返済期間は5年単位でしか
決められないという勘違いです。
実は、この返済期間は、5年単位という
決まりなどもちろんありませんし、
自分自身で自由に決められます。
好きな年数で、31年とか、24年といった風に。

フラット35という商品を選ぶ場合、
商品名がそうだからかもしれないのですが、
35年返済しかダメだと思い込んでいる方が
けっこういらっしゃいます。
この誤解についても、決してそんなこと
ありませんので、安心して
いただければと思います。

返済期間については、以上のことを
踏まえつつ、職業や年齢などを考慮した上で
決めていただければと思います。

ただし、あまり短い期間で
設定してしまった場合、
借入額が少なくなってしまう
ことになるので、予算という点も
考慮しつつ決めていただければと思います。

では続いては、"月々の返済額"についてです。

あなたが、現在賃貸アパートやマンションにお住まいなら、
『家賃』+『光熱費(ガス・電気・水道代)』+『CATV代』が、
居住費としてかかっています。

そして、これから家を建てるとなると、
この『家賃』が『住宅ローン』に変わり、
さらに『固定資産税』が税金としてかかって
くるようになります。

また、家を建てるとなると、
家の面積が増える分、もしかしたら光熱費も
多少上がるかもしれません。
20年後、30年後の『修繕』に備えて、
その積立てをしていきたいと
思っているかもしれません。

そうなれば、今までよりもお金が
かかってしまうということになります。

本当は最初に『資金計画』をしつつ、
加えて『生命保険』を見直した方が良いんです。

住宅ローンを借りるとなると、
団体信用生命保険と言う生命保険に加入すること
になります。そうなれば、ローンを組んだ方に、
もしものことが合った場合、
住宅ローンがその保険金で相殺されることに
なります。つまり手厚い保障がつくということ
なんです。

家を建てるこの機会に、一度、
現在の生命保険を見直してみることも
大切なんです。
無駄に保障ばかり増やして、
保険にお金をかけ過ぎてしまっている方も
決して少なくないです。

もし、保障の手厚さは維持したまま、
保険が1〜2万円削れれば、
それで固定資産税や修繕費用の
積立てが出来ますので、
保険の見直しもぜひ前向きに
考えていただきつつ、
返済金額を算出していただければと思います。

住宅ローンは、以上のことを踏まえた上で
選ぶようにしていただくといいんです。
そして、そこから逆算された借入金額に、
負担出来る自己資金を加算した合計金額が、
あなたにとってのベストな全体予算と
いうわけです。

4.3つの住宅ローン商品の特徴

住宅ローン商品は

"変動金利"
"固定金利選択型金利"
"固定金利"の

3種類しかない。


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今回は、それらの特徴について
お伝えしていきたいと思います。


変動金利

この商品は、金利が安いというメリットを
持っていますが、貸出金利が市場の動向に
左右されてしまうことから、将来の金利が
分からないですし、最終的に返済する
総額も全く予想出来ないというものです。

自己資金が多く借入金額が
少ない方だったり、もし金利が
上がりそうになった時には、
まとまったお金を返済出来るような
経済的余力がある人にとっては、
とっても有利な商品となっています。
自己資金が少なく、借入金額も多い、
また貯金が苦手だという方には、
あまりオススメできません。

その理由となる特徴について
詳しくお伝えします。

変動金利の商品は半年ごとに金利を
見直します。仮に半年後に金利が
上がったからと言っても、返済額が
すぐに連動して上がるというものでは
ありません。
返済額自体は5年間変わらず、
その内訳が変わります。
元金と利息の割合ですね。

例えば、
返済額が70,000円だとしたら、
元金が45,000円、利息が25,000円だったのが、
元金が35,000円、利息が35,000円になる
といった感じです。

実質上は、5年間返済は固定されるのですが、
その間で金利が上がってしまった場合には、
利息の割合が増え元金の減りが遅くなって
しまうということですね。

また、5年後金利が上昇している場合、
返済額は上がるようになるのですが、
現在の支払いの1.25倍以上にはならないという
制限があります。

例えば、
現在の返済が70,000円だとしたら、
どれだけ金利が上がったとしても
87,500円以上の返済額には
ならないということです。

金利が上がってしまった場合でも、
急に返済がキツくなることはないものの、
元金が全然減らないという状況を
招くわけですから、徐々に徐々に
住宅ローンに苦しめられていきます。
その点をご理解いただいた上で選んで
いただければと思います。


"固定金利選択型金利"

固定金利の仲間のように感じますが、
実際のところは変動金利の仲間です。

銀行に行ったことがある方なら、
3年固定、5年固定、10年固定といった
住宅ローン商品をお聞きしたことがあると
思いますが、地方銀行の主力商品となるのが、
この固定金利選択型金利です。

金利設定や金利の固定期間は各銀行に
よって様々ですが、固定期間が短ければ
短いほど金利が安いのが特徴になります。

この商品は、当初固定期間だけは
低い金利が設定されているし、
返済が変わらず安心ですが、期間が満了し、
再度同じ住宅ローンを選ぼうとした場合、
商品の性質上、貸出金利が上昇します。
(よほど現在より景気が落ち込んでいる
場合なら上がらないかもしれませんが・・・)

銀行によっては、当初の固定期間が終了すると
必然的に変動金利に切り替わるところもあるので、
この固定金利選択型金利を選ぶ場合には、
こういったことも理解した上で選ぶべきです。

この商品を選ぶ上で気を付けなければいけない点は、
先程の変動金利と違って、返済額の上限ルールがない点です。
つまり、一気に返済負担が上がって
しまうかもしれないということ。

この商品も、自己資金が多く
借入金額が少ない方だったり、
着実に貯金をすることが出来、
もし金利が上ってしまった時には、
ある程度まとまったお金を返済出来るような
経済的余力がある人じゃなければ、
安易にオススメできません。
期間満了時に、借り換えという選択肢もあり、
それを提案する住宅会社もありますが、
これもよく考えるべきです。

銀行で住宅ローンを組む場合、
必ず団体信用生命保険という生命保険に
加入させられるのですが、
もし固定期間満了時に
おいて体調面に難が
出てしまっている場合、
この保険に加入出来なくなり、
そうなれば借り換えが
出来なくなってしまうからです。
以上が、固定金利選択型金利の特徴です。


固定金利

固定金利は、その名の通りずっと金利が固定
され、一生涯返済額が変わらないという特徴
を持っています。

安心であるということが言えるのですが、
その反面、変動金利や固定金利選択型金利に比べると、
貸出金利が高いというデメリットを持っています。
また、変動金利や固定金利選択型金利に比べると、
住宅ローンを借りるための初期費用も
余分にかかってしまうという
デメリットを持っています。

金利が高いことから返済額を
基準に借入れする金額を決めるとしたら、
予算は変動や固定金利選択に比べると
少なくなってしまうし、
その上、初期費用が余分にかかることから、
さらに土地や家に費やせる予算が
減ってしまうことになります。

この"固定金利"の代表的商品には
住宅金融支援機構が取り扱う『フラット35』が
ありますが、この商品を選ぼうとした場合には、
商品の性質上、つなぎ融資の手数料と金利という
余分な費用がさらにかかってくることになります。

フラット35の貸出金利の中には、
銀行のように団体信用生命保険料が
含まれていないタイプもあるため、
その保険料を別途で支払うようになるので、
その費用も初期費用やランニングコストとして
予算計上しておくことも大切になります。


いかがですか?
3つの商品の特徴をお伝えしてきましたが、
それぞれの商品がメリットもデメリットも
備え持っていることをご理解いただけたと思います。

これらの特徴を踏まえつつ、
自分に合った住宅ローン選びをすることが、
『資金計画』では大切なこととなってきます。

目先の金利の安さで選ぶのも危険ですし、
また住宅ローンは、支払い終わってみるまで、
どれが得でどれが損だということが
分からないものですから、
損得勘定で選ばないようにも注意し
ていただければと思います。

3.資金計画に失敗する3つの理由

1つ目の理由
土地と建物以外の費用を事前にしっかりと把握していない

家づくりをおいて諸費用という言葉を
聞いたことがありますか?
諸費用に含まれている費用とは?

実際、他の住宅会社を回ってこられた方に「土地と建物以外に、どういった費用が
どのくらいかかるのか知っていますか?」
という質問をすると...

「大体150万ぐらいですか?」という
答えがかえってきます。
おそらくこれらは、家を買う時に必ず
かかる登記費用火災保険住宅ローン
借入時の費用
だけと思っていませんか?
果たして土地と建物以外にそれらの費用
負担だけで住める家が本当に建つのでしょうか?

新居にあわせて購入する家具、家電製品。また、せっかく家を建てるのですから
エクステリア(庭)だってキレイにしたいですよね。他にも引越費用、地盤改良費
などの購入する土地によって必要な費用
など。予算計上しておかないと、もしもの時にお金が足りなくなってしまい、予算オーバーになってしまいます。これらの
費用の金額を出来る限り具体的に出して
おきましょう。


2つ目の理由
大事なお金のことを後出しする建築会社が多い。建物にかかる具体的な金額が把握
出来ない

住宅展示場や見学会に参加されたことが
ありますか?
「この家はおいくらですか?」という質問をされたことがあると思います。住宅会社によってその答えに大きな違いがあったりします。一体何が普通で正しいのか、
何を基準にどう考えればいいのか、
いまいちわからなかったりしませんか?

実を言うと住宅業界では価格表示のついて全く基準がありません。つまり"住宅会社によって価格表示がバラバラである"と。この基準がないことで全ての住宅会社が、安く見せようと思えば安く見せされる
わけです。

少しでも多くのお客さんに来て欲しいと思っている住宅会社はチラシやホーム
ページなどでパッと目につく安い価格を
表示しています。やたらと契約を急かす
ような住宅会社は他の住宅会社よりも
価格を安く感じさせるような見積書を
作ります。

その価格では住むどころか建つことも出来ないような金額...そして、契約した後
あるいは契約の一歩手前でいきなり
別途費用について聞かされます。
これでは、予算が狂ってしまい後から
困ったことになってしまいます。

多くの方の判断基準の一つとなっている坪単価表示を、競合している他社よりも安く見せかけるためのトリックを使う住宅会社もあります。消費者心理を上手くついた作戦です。このトリックはプロである私なら分かりますが、初めて家づくりをされるあなたには、絶対に分からないと思います。


25014944_s.jpg


この坪単価トリックは、

✔延床面積と総施工面積の違い
✔尺モジュールとメーターモジュールの
 違い
✔本体価格と付帯価格とオプション価格

この3つを使って巧みにつくられている
わけです。これらについての詳しい説明は、この後お伝えさせていただこうと思います。安く見せかけることで、より多くの人を引き付けることはそう難しいことじゃなく、ほんとんどの会社がそうしているってことなんです。

何度も言うようですが、住宅会社は大事なお金の話を後出ししがちです。
また安さ以外の価値や家づくりで大切なことが伝えられないことから安さを売りにしてお得感を感じてもうらおうと...

だから、あなた自身がしっかりと知識を
付け惑わされないようにすることが
大事です。そして、あなたが住宅会社から最初に提示される入口価格だけて判断するのではなく、出口価格(住める家)がいくらなのかをしっかりと把握した上で判断するようにしましょう。

そうすることで、契約した後、予想外の
出費に悩まされることがなくなります。
予算オーバーし、頭を下げて親にお金を
借りたり、お金の工面に四苦八苦しなくて済むようになります。ですから、表示価格の安さに惑わされないように気を付けていただければと思います。


3つ目の理由
住宅ローン選び

これが
資金計画で失敗する最大の要因

住宅ローンとなると、「難しい」「理解しづらい」「面倒だな」など、出来れば避けて通りたい壁だと思います。
(住宅営業の方でも無知な方がたくさん(/br)いらっしゃいます...)

住宅ローンは情報量が多い上、聞き慣れない言葉がたくさんありますが、ポイント
さえしっかり押さえれば決して難しいことではありません。

約5000種類もある住宅ローンの中からピッタリの住宅ローンを1つ選ばなくは
いけません。と聞くと、余計難しいと感じてしまうかもしれませんが実は大きく分けると3種類しかなく、それをそれぞれの
金融機関が条件を変えてリリースしているというだけです。


その3種類が
『変動金利』
『固定金利選択型』
『固定金利』


変動金利は、その名の通り金利が変動していくもの。
固定金利選択型は、最初の一定期間だけ金利が固定されるもの。
固定金利は、ずっと同じ金利が続いていくもの。

住宅ローン選びというのは、この3種類の中でどれが自分に最もピッタリ合うかを
考えて選ぶだけなんです。

2.家づくりはなぜ資金計画から始めるべきなのか

家づくりはまず資金計画から
始めましょう。

『家を買った後もゆとりのある生活をしていただくため』

この資金計画がしっかりしていないと
家を建てた後に建てたはいいけど
住宅ローンを払うだけために必死で仕事を続けなければならない...

自分の小遣いが減ったり、外食やちょっとしたお出掛けさえも我慢。子供のモノを
買うことだけでいっぱいで、自分たちの
買いたいモノがほとんど買えなくなる...
子供の進学のためや老後のための貯金が
全く出来なくなる...

といった状況がおこる可能性が大いにあります。実際、あなたの周りの方の中にも、こんな状態の方がもしかしたらいらっしゃるのではないでしょうか?
あなたなら、こんな人生を送りたいとは
思わないですね。


4019766_s.jpg


こうならないためにも資金計画を、最初にしっかりと行う必要があるんです。

しかし・・・
きちんと資金計画したはずなのに家づくりに失敗する人が後を絶たないという現実があります。

住宅ローンの返済で生活がカツカツになりマイホームを手放す事になったり...

では、一体それはなぜでしょうか?


その理由は、大きく分けて3つあります 。

1つ目の理由
土地と建物以外にかかる費用について
事前にしっかりと計算出来てない

2つ目の理由
大事なお金のことを後出しする建築会社が多いため、建物にかかる具体的な金額が
把握出来ない

3つ目の理由
その人にピッタリの住宅ローンが選べていない

この3点を理由に資金計画をしっかり
たてましょう。

1.家づくりは何から始めるべきなのか

新築を購入する方の約6割が土地から
買って家づくりをされますが予算オーバーになっている方が多いです。
土地探しというのは家づくりにおいて
とても大切なポイント!
実は多くの方が土地探しで大きな間違いを
しています。

「土地を先にきめなけらば!」と
思い込んでいませんか?
実際、住宅展示場や完成見学会などに
足を運んだとしても土地が決まって
いなければ、プラン図(間取り)を描いてもらえないからです。

先に土地探しから始めてしまった場合、
後から困った状況がいろいろと
出てきます。

例えば、

●土地にお金を使い過ぎてしまい、
肝心の家が思ったように建てられない...
(家の予算がなくなってしまう)

●ローンに負担がのしかかり、
 建てた後の生活が苦しくなる...

●その土地にどんな家が建つか?
 イメージがわかず、なかなか決断できず  
 せっかくのチャンスを逃してしまう...

●住宅ローンの手続きがスムーズに
 いかず面倒になってしまう...

●一番大切な住宅会社を
 選ぶ時間があまりなくなる...

といった状況です。
いきなり土地探しから始めることは絶対にオススメできません。


では、家づくりは一体何から
始めるべきなのでしょうか?


それはズバリ『資金計画』です。

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